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斎藤佑樹の投球理論 [投球理論]

早稲田大学(4年)の斎藤佑樹が10月16日の東京6大学野球の立教大学戦で5回9安打3失点ながら大学通算31勝目を挙げた。

斎藤は早稲田実業学校出身で、現 楽天イーグルスの田中将大と甲子園を沸かせた選手である。
ハンカチ王子と呼ばれる愛称で、野球を知らなくても斎藤の名前を知らない人はいないほどだ。

斎藤は身長175cmでプロになるにはそれほど大きな体格ではない。
しかし、2010年プロ野球ドラフトの目玉で、プロのスカウトからの評価も高く、すでにヤクルトとロッテが1位指名を公表している。

斎藤は変化球主体でコースのボール1、2個分を外し、打者を打ち取る投球スタイルである。

持ち球は多彩で、制球力があるため、簡単には打ち崩れなのが特徴だ。
これが変化球投手と言われる所以であるが、斎藤自身はストレートにもこだわりがあり、今年の秋の東京6大学野球で150km、自己最速を記録した。

このように、斎藤は大学の4年間で直球、変化球を偏りなく磨いた。
それには理由がある。
斎藤は早大への入学当初、大学を卒業する頃には、現 レッドソックスの松坂大輔投手がメジャーに渡ったときと同程度のレベルなるという豊富を語っていた。
松坂投手は速球投手ではあるが、変化球も多彩である。

この松坂選手の投球スタイルを目標に練習をして来たのだろう。
また、大学野球とは常に勝利が求められる。
もちろん、それはプロ野球も同じではあるが、プロとは登板間隔や練習法など、あきらかに環境が違う。

大学野球は投球モーションなど常に相手チームから研究される。
1年からマウンドに上がっている斎藤ならば何度も同じ相手と戦っているめ、投球の癖やキャッチャーの配給も読まれやすくなる。

そんな中で着実に勝利を積み重ねてきたところに斎藤の凄さを感じる。
150kmの直球を投げられるようになったのも、彼の飽くなき探求の成果である。

最近はボールをより前で離す意識が強かったという。
リリースを前にすることでスピードとノビのある直球が投げられるのためだ。

大学選抜vsプロ野球選抜の試合では力んで高めに浮く直球も、今では低めに集まるようになってきた。
常に自分を研究して来れたからこそ、今の成長があるのだ。

最近では、斎藤はプロで通用すのか?という疑問を抱いている人もいるが、それは実際にプロでやってみないとわからないだろう。
今までプロで通用すると言われて結果を出せずに終わった選手は山ほどいる。

ただ、確率で言うなら斎藤は通用する可能性が高いだろう。
なぜなら、彼の野球への取り組み方や、変化球が多彩であり崩れにくい点、自分を客観的に見つめフォーム修正ができる点などを考慮すると一流のプロ選手の要素は確実に持ち合わせている。

高校球児、アマチュア選手問わず、斎藤のプレースタイルは見習える部分が沢山ある。
ぜひ参考にしてみてほしい。
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